令和7年度見学旅行(5期生) ~『にっぽんを深く知ろう!』~
本校の3学年(20名)は令和7年5月13日(火)
から16日(金)まで、東京方面での見学旅行を行い
ました。
今回の見学旅行では、2年次の宿泊研修で学
んだ函館市近郊の身近な文化や歴史をさらに深め
るため、従来の関西方面から、日本の首都である
東京方面へ見学先を変更しました。今回の見学旅
行では、地域社会だけではなく、我が国の将来を
担う人材の育成の観点を踏まえて日本の歴史や文
化、エンターテインメントなどを実際に自らの目
で見て、耳で聞き、体験を通した学びを深めるこ
とができました。
1日目は、国会議事堂を訪れました。生徒たちは立憲民主党の逢坂誠二衆議院議員と一緒に衆議院本館議員食堂で昼食(カツカレー)を食べながら、減税やコメの価格などの政策についての意見を交流することができました。昼食後には参議院の見学を行い、本会議場や天皇陛下が使われる御休所(おきゅうしょ)などを見学しました。その後は高度経済成長を象徴する東京タワー、歴史的な遺構が残る皇居東御苑を見学しました。ある生徒は「逢坂議員と話して、コメは農家のことや消費者のことを考えながら価格設定しなければと感じた。税金の大切さを学ぶことができた。」と振り返っていました。
2日目は、国立科学博物館、恩賜上野動物園での、総合的な探究の時間に自ら設定した課題を探究する自主研修を行いました。どちらの施設でも、これまでの日本や世界の歴史、文化などを実際に体感することができました。国立科学博物館では恐竜の化石や人類の成り立ち、科学技術の発展の様子などについて調べました。恩賜上野動物園では、大人気のパンダや北海道では見られない動物を見学し、探究することができました。歌舞伎町劇場での大衆演劇(お芝居・舞踊ショー)では、江戸時代から続く庶民に向けての娯楽や文化などを分かりやすい内容で体験しました。今回は劇団「十六夜(いざよい)」の演劇を鑑賞し、客席巻き込み型のエンターテインメントに大笑いしました。その後、浅草寺・仲見世界隈を見学し、江戸時代から続く街の雰囲気を感じることができました。ある生徒は「上野動物園は混雑していたが、パンダを初めて見てかわいいなと思った。日本からいなくなるかもしれないとニュースを見て、今回来ることができて良かった。」と振り返っていました。
3日目は、終日、東京ディズニーランドでのグループ研修を行い、生徒がキャストへインタビューするなど、仕事内容や心構え、バリアフリーなどの障がいのある方々への配慮、食事のアレルギー対応など、多角的な視点での探究活動を行いました。自分たちで計画して様々なアトラクションを経験したり、アプリを駆使して園内での活動を工夫したりするなど、有意義なグループ研修を行うことができました。また、テーマパークならではの「おもてなし」についても体感することができました。ある生徒は「清掃しながら、手を振ってくれたり、わかりやすくアトラクションを説明してくれたり、キャストは全てのゲストへ配慮をしていた。居心地のよさは、キャストのおかげであることが分かった。」と振り返っていました。
4日目は、横浜赤レンガ倉庫周辺の見学、カップヌードルミュージアム横浜での見学・製造体験活動をしました。カップヌードルミュージアム横浜では、自分の好きな具やスープを組み合わせてオリジナルカップヌードルを製造しました。横浜の街中を移動するYOKOHAMA AIR CABINに乗車し、横浜中華街では中華料理を堪能しました。4日間を振り返って「函館市近郊と比較して、街並み、交通量、建物など全て違った。今回学んだ知識をカフェ運営など、学校での活動に生かしたい。これからも政治や日本国内で起こっておることなど、日々の報道に関心をもって過ごしたい。」と振り返っていた生徒もいました。
今回の見学旅行では、身近な地域から日本の中心に学びの範囲を広げ、あらゆる分野から日本の歴史や文化、娯楽などについての知見を広めることができました。『本物』を見たり、体験したりした生徒の表情はいきいきとしていて、実際に体感・体験してこその学びの充実であると実感することができました。
今回の見学旅行について、『北海道新聞』令和7年(2025年)6月7日(土)付朝刊の文化面やデジタル版、歌舞伎町劇場のSNSなどでも紹介されました。